モーニング娘。'16コンサートの埼玉公演に行ってきた話

2016年4月23日(土)にさいたま市文化センター大ホールで行われたモーニング娘。'16コンサートツアー春 ~EMOTION IN MOTION~ の埼玉公演に行ってきました

 

私は好きなアイドルがいます。それはモーニング娘。'16の10期メンバー、工藤遥さんです。

4月23日に、その工藤遥さんの出身地、埼玉県で凱旋コンサートが行われました。

そこで私は2つのことに気づきました。

1つは工藤遥さんのことがアイドルとしてやっぱり好きなんだな。と改めて感じられたこと。

そしてもう1つは、私はモーニング娘。'16自体はそこまで好きではなくなってしまったかもしれないということです。

 

私がモーニング娘。にハマった当初は特に誰が好き、とか推しメン(私はあまり好きな言葉ではない)が、とかはなく、モーニング娘。というひとつの集団を見て好きでした。

新曲が出るたびにどんな曲なんだろう、どんなパフォーマンスをしてくれるのだろうとワクワクしていました。ですが最近は、新曲が出ると、(工藤遥さんのソロパートはここか)とか、(工藤遥さんの場位置はあまり真ん中に来ないな)とかそういうことばかり考えてしまっています。私は工藤遥さんじゃないのに。

コンサートを見ていても、なんだか以前ほど楽しくなく、それはただのモーニング娘。のコンサートの慣れや飽きかもしれませんが、そんな日が来るとは思いませんでした。でもそんな日が来ると思いながら好きなものを見る人なんかいないよね。

 

 ですが、コンサートの11曲目譜久村・工藤・小田の三人で歌う『声』という曲があるのですが


高橋 愛・新垣里沙 (モーニング娘。) 「声」

この曲を観てるとき、いつの間に工藤遥さんはこんなにいい歌を歌えるようになったのだろうと思いました。一緒に歌っている譜久村さん、小田さんはモーニング娘。のなかでも1,2番目に歌唱パートの多いメンバーでお歌がとてもうまいのですが、工藤遥さんはその中に混じっても遜色ない程だと思いました。ひいき目で見て。

いわゆる歌唱力というものでは譜久村さん、小田さんの方がうまいのでしょうけど、工藤さんはもともとハスキーボイスの持ち主で、こういう切ない系のメロディーにはとても声の質があっていると思いました。

でも本当のことを言うと、私は記憶力が悪いのでほとんど覚えてないです。衣装と顔がめちゃくちゃかわいいということは覚えてますけど…でもコンサートって意外とそういうもの。

 

凱旋コンサートでは、その地域出身メンバーのイメージカラーのサイリウム(ペンライト)をアンコールの時に振りながらメンバーの名前をオタクたちみんなでコールするという企画がよくありますが、4月23日に行われた埼玉公演でもそれがあり、工藤遥さんのイメージカラーであるオレンジ色のサイリウムを振りながらはるかコールをみんなでやりました。

会場が暗い中、一面のオレンジ色に会場が照らされているのはすごくきれいだった。オタクたちの好きだから応援するという純粋すぎる気持ちが良い方向に向かうと最高になるを肌で感じられる瞬間。ただ魔人ブウみたいに純粋すぎるがゆえに悪。みたいなやつもいます。

 

後でメンバーの野中が「会場全体がオレンジ色でストーブみたいだった」と言っていて(確かに)と思った。

 

凱旋コンサートの夜公演では、ダブルアンコールといってアンコール後の歌が終わって本編が完全に終了してからもう一度サイリウムを振ってお名前のコールをするとその地域出身のメンバーが一人で出てきてくれて私たちに数分間語りかけてくれる時間をもらえるという夢のようなお楽しみ時間を設けてくれます。それが当たり前に感じてはいけない……

埼玉公演でも例に漏れずダブルアンコールで工藤遥さんが出てきてくれました。そこで工藤さんは私たちに、「わたしは『はるか』コールをしてくれなんて頼んでないし、オレンジ色のサイリウムを振ってくださいなんて言ってないのにみなさん発信でやってくださって…」と言って、涙を流して喜んでくれました…今その時のことを思い出してかわいすぎて体が少し震えました

工藤さんはそこで「私がみなさんにできることはしょうもないことしかないけどみなさんはその倍以上で返してくれて…」と言っていましたが、この子は何を言っているのか、私は工藤遥さんにしょうもないものをもらった記憶は一つもないですし、最高の気持ちしかもらったことがない。何度その笑顔で救ってくれたか、何度つらいときの私を笑顔にしてくれたか…。しかも、私たちは工藤遥さんにオレンジ色のサイリウムを振って名前を呼ぶくらいしかできることがないのに「倍以上で返してくださって」なんて言われる筋合いはない。こんなことくらいしかできなくてごめんねの気持ちを持ってやったことでこんなに喜んでくれてそれがこっちも嬉しいという奇跡のサイクル永久機関

 

不可能だといわれていた永久機関が見つかるとは思わなかった…

終わります。

宮本佳林ちゃんのボイトレを見た話

ハロ!ステ#160の宮本佳林ちゃんのボイトレの映像を見ました

 

こちらです(31:38~)

 

youtu.be

 

宮本佳林とは、ハロー!プロジェクト内にあるJuice=Juiceというグループの一員なのですが、彼女はハロー!プロジェクトの下部組織とも言えるハロプロエッグ(現ハロプロ研修生)出身で、そのポテンシャルの高さや意識の高さなどでデビュー前から様々な方面から注目を集めていた子です。

ですがなかなかデビューの機会が訪れず、ハロプロエッグの後輩たちが先に正式なハロー!プロジェクトの一員としてデビューすることも少なくありませんでした。ハロプロエッグの時代が長かったこともあり、ハロー!プロジェクトの最終兵器などと呼ばれたり、「早く彼女をデビューさせてくれ」という声や「飼い殺し状態」などと言われ、デビュー前にもかかわらず多くの期待を寄せられていた声が非常に多かったといいます。ハロプロでデビューしてくれて本当に良かったぁ…

 

その宮本佳林ちゃんがJuice=Juiceというグループでついにデビューしてから今年2016年で4年目に入っています。ですが彼女のボイストレーニングの映像は私は初めて見ました。

トレーナー(映像内ではボーカルディレクターと紹介されている)の菅井秀憲さんはハロー!プロジェクト界隈の中では非常に有名な先生で、10年以上前からハロー!プロジェクトに関わっている。ハロオタたちは「菅井ちゃん」と勝手に呼び、ハロー!プロジェクトのファンから勝手に親しまれている。道重さゆみの「にゃ~お」をありがとう、菅井ちゃん。(ちょっとオカマ)

 

宮本佳林ちゃんは自らこの菅井先生(めちゃくちゃ厳しい)の指導を受けたいと言い、歌声の改善を始めたという。私ならできるだけ優しい先生にできるだけ優しく教えてもらいたい。というか改善しようと思わない。現状に満足する豚なので。なのに佳林ちゃんはすごい。

 

佳林ちゃんは普段カメラの前だとどう映るかとか尋常じゃないくらい気にしてる子なのに、このボイストレーニングの時にはカメラが近くにあるのにカメラの映りとかそんなの二の次で『歌声をもっと良くしたい』の気持ちだけで取り組んでいるのに頭が下がる。というか歌のために少し崩した顔がかわいすぎる。一生懸命に何かに取り組む姿は本当に素敵。この年頃なら普通 一生懸命になるのはダサい。というダサい考えが心のすべてを占めているはずなのに…私ならこんな状況でもカメラを気にしてすぐにかわいく映ろうとする最悪の豚。

 

発声の練習が終わると次は歌唱の練習。ここの話をしたかったのにちょっと前置きが長くなっちゃった。歌唱の練習ではJuice=Juice(Next You)の『大人の事情』という曲を使っての練習なのですが、まぁまずこの曲はめちゃくちゃ良い曲だということを知ってほしい。知らない方はこれを見てほしい。

www.youtube.com

作詞作曲はつんく曲も良ければ歌詞もいい、つまりすごくいい曲。この曲についてもたくさん語りたいけどそれはまたいつか。

この曲のサビの「大人の事情が理解できるほど」の「理解」の「かーい」の部分を菅井先生は右腕を大きく挙げて、それを佳林ちゃんにもやってみせてる訳だけど、正直なにしてんのかわからなかった人も多くいると思うけど、腕を上げた時の脇腹から背中の筋肉がどう動いたかを佳林ちゃんに触らせた後、菅井先生は佳林ちゃんに「わかるよね、(言いたいこと)通じてるよね」とだけ言いまた歌の練習に戻ったの、プロとプロのすごくレベルの高いやりとりを見せてもらってる感じがしました。菅井先生が「わかるよね」といったのは佳林ちゃんをある程度認めている証拠だと、そう思いました。

 

それと、「おーとーなーのー」のところ、音程なのか何かが佳林ちゃんの声の質とぴっっったり合っていると私は思っています。みんなはどう?

 

これは内緒なのですが、この映像を見て少し泣きそうになってしまいました。ボイストレーニングの映像で泣きそうになったのは生まれて初めてでした。何に対しての涙なのか自分でもよくわかっていないのですが、多分「一生懸命さ」に対する涙なのかなと思います。ここまでまっすぐ一生懸命さを直視したことなかったから私の心が驚いて涙が出たのかもしれません。実際はどうかわからないですが。

 

『大人の事情』は私がつんく♂さんが好きだからというのも一個乗っかっているとは思いますが、本当にいい曲なのでぜひ1度でいいから聴いてほしいです。歌の方の映像はいつ削除されるかわからないのでお早めに。なぜ削除されるかもしれないかって?それは「大人の事情」です。…お後がよろしいようで…(幕が下りる)